作 清水邦夫
演出 タカイアキフミ
Introduction
−イントロダクション−
ピンクの照明が妖しげに光る娼家。
大学教授と名乗る初老の男[善一郎]は、
ここの女主人[はな]の客である。そして、青年[出]は
女主人のヒモでここから逃げようとしているが、
彼女の優しさから逃れられない。
この娼家には若い娼婦[愛子]もいて、
彼女の客である若い男[敬二]もやって来る。
しばらくして、彼らはまるで家族であるかのように
家族ごっこを始める。初老の男が父親、女主人が母親、
青年が長男、若い女が長女、若い男が次男。
ところが、若い男の婚約者[めぐみ]が家を訪れたことにより、
家族ごっこはごっこではなく、彼らが本当の家族であることが
徐々に明らかになっていく。
精神を病んだ青年は妄想に取り憑かれており、
その妄想に他の家族はつきあっているのだった。
なぜ、彼は狂気に追いやられたのか。この家族が抱える秘密とは…。
Cast
−キャスト−